大学院日英通訳?翻訳実践プログラムで通訳実習を実施

2025.06.09

2025年5月22日(木)、大学院日英通訳?翻訳実践プログラムに所属する2年生が、今年度第1回目となる通訳実習を行いました。同プログラムの1年生と、通訳関連の授業を履修している学部生に向けて、キャンパスツアー形式の通訳実践を行い、大学院生と学部生合わせて14人が参加しました。大学院のプログラム内容やキャンパス内の案内役と通訳の両方を担当した太田梨胡さんの通訳実習レポートを紹介します。

太田梨胡さん(大学院日英通訳?翻訳実践プログラム博士前期課程 2年)

今回の実習では、逐次通訳、簡易通訳機材(パナガイド)を使用しての同時通訳、そして同時通訳ブースでの通訳に挑戦しました。まずは教室で、プログラム紹介と同時通訳機材の説明を、逐次通訳を通して行いました。ツアー中は、パナガイドを使用しながらキャンパスの紹介を同時通訳もつけて行いました。終了後は、再び教室に戻り、同時通訳ブースで質疑応答を行いました。自分の声がマイクを通るとどう聞こえるか、歩きながら通訳をするのと同時通訳ブースで座って通訳をするのでは何が違うのかを体感できた実習でした。

実習の日までは、何度もリハーサルや修正を行い、円滑にツアーを行えるよう準備しました。参加者は、すでにプログラムに所属している大学院生だけではないため、私たち2年生の日々の過ごし方にフォーカスした内容を盛り込みました。また、通訳機材の使い方を説明する際には、実演を交えることで、関心を持ってもらえるような工夫をしました。リハーサルでは実際にキャンパスを回りながら、立ち位置や交代のタイミングなどを確認し、同時通訳の練習をしました。

本番では、2年生は3人とも非常に緊張していましたが、プログラムの魅力を参加者にしっかり伝え、通訳においても私たちのベストを尽くすことができました。自分たちで企画したツアーをやり切ったという達成感もありましたが、パナガイドの設定を間違い、通訳者の声が聞こえなくなってしまったり、難解な単語が出てくると戸惑ってしまったりといったこともあり、多くの反省点も見つかりました。しかし、この実習を通して、お互いの強みを活かして助け合ったり、実習中も声を掛け合ったりして、良い雰囲気を作りながら準備?本番に挑むことができました。これからも何度も実習の機会があるので、今回の反省点を活かし、回を追うごとにレベルアップしていきたいと思います。

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